三井住友カードから、
”三井住友カードアカウントの再認証が必要です（自動配信メール）・・”という件名のメールが届いたことはありますか？
届いたという方、もしかしたらそれはフィッシング詐欺かもしれません。
こういったメッセージは、受取人を騙してリンクをクリックさせる目的で作られていることが多いです。
そのため、メール内のリンクをクリックする前には十分な注意を払うことが大切です。
三井住友カードといえば、
SMBCグループ（三井住友フィナンシャルグループ）の会社の一つで、主にクレジットカード事業を担っている会社です。三井住友銀行やSMBC日興証券なども同じSMBCグループ傘下となります。
三井住友カードの利用者数は約360万人以上（※2023年度時点）で、多くの人に利用されている、大手クレジットカード会社です。
三井住友カードのように、有名企業で利用者数が多いほどメールなどの詐欺も増えてきます。あなたに届いたメールが詐欺かどうか、この記事でチェックしてみてください。
これはフィッシング詐欺！？送られてきたメールの内容は？
それでは早速、三井住友カードから送られてきたと思われるメールの内容をチェックしていきましょう。
メールの内容はこちらになります。
一見普通の三井住友カードからのメールに見えますが、よく見ると怪しい点が見えてきます。
ひとつずつチェックしていきましょう。
よく見るとおかしい！メールの怪しい点をチェックしよう
[チェックポイント①] メールに本人の名前が記載されているか
通常、企業からの個人的なサービスのお知らせメールの場合、「〇〇様」と個人名が記載されています。
今回のメールにはそのような記載は一切なく、本文中には「アカウント名」や「ご本人様」「お客様」などと書かれているだけで個人が特定されていません。
これは不特定多数の誰かに同じ内容のメールを送っていると考えられます。
[チェックポイント②] メール本文中におかしな点はないか
一見どこにも不審点はないようにも感じられますが、本文をよく見てみてると、
不自然に「」（カギ括弧）が多用されています。
「このたび、ご本人様によるご利用かどうかを確認させていただきたいお取引がございましたので、「誠に勝手ながら、サービスのご利用を一部制限させていただいており」「お客様のアカウントに登録されている電話番号にご連絡いたしましたが、繋がらなかったため、代わりにご登録のメールアドレスにてご連絡させていただきました。」
と「」の中にも「」の文が入っていたり、とても違和感のある使い方をしています。しかも最初のカギ括弧は閉じられていないという、なんとも気持ちの悪い感じになっています。
三井住友カードのような大企業が、大切なお知らせメールでこのようなミスをするでしょうか・・？普通なら考えられません。
もし本当にミスをしたのであれば即座に訂正のメールが届くはずですが、現時点では三井住友カードからの訂正メールは届いていません。
[チェックポイント③] 送信元のメールアドレスは正しいか
次に、送信元をチェックします。
送信元名はなぜか「受信者のメールアドレス」となっています。つまり自分のメールアドレスになっているという事です。
通常であればここは「三井住友カード」となっているのが正しい気がしますが、実際のメールアドレスを確認してみると、
m8ga@newss0.SRMRi6BO.com
となっていました。
三井住友カードとは関連がなさそうなアドレスですね。
ひとこと豆知識：メールアドレスについて
メールアドレスは多く場合、サイトURLとメールアドレスのドメインが同じことが多いので、覚えておくと安心です。（一部サブドメインやサービス名など異なる場合があります。）
[チェックポイント④] リンク先は正しいURLになっているか
メール本文内には緑色の文字の「ご利用確認はこちら」にリンクが設定されています。
（メール内のリンクは絶対にクリックしないようにしてください！）
こちらのURLを確認してみると「https://3210-889899-club.t…（以下省略）」となっており、三井住友カードのサイトURLとは全く別物のURLだということが分かります。
これは明らかに三井住友カードを装ったフィッシング詐欺メールと言えるのではないでしょうか！
【注意】正しいドメインであっても、なりすましの場合があります。
URLが正しいイドメインであっても、メール本文などに不審な点があれば詐欺メールの可能性があります。
ドメインを乗っ取って不正利用している場合があるからです。
むやみにリンクなどをクリックせず、そのまま放置・もしくは削除してください。
もし本物のメールかどうか心配な場合は、企業に直接連絡し確認することをおすすめします。
メール本文中のURLの確認方法
メール本文中のURLのリンク先は以下の方法で確認できます。
- スマートフォン・・・確認したいリンクを長押しすると、プレビューのページがポップアップで確認できます。
- パソコン・・・ブラウザ上でメールを開き、確認したいリンクにマウスカーソルを合わせると左下にURLが出ます。
[チェックポイント⑤]三井住友カードの署名に怪しい点はないか
次に、メールの最後に掲載されている署名について確認してみましょう。
発行元の「三井住友カード株式会社」にもリンクが設定されています。
設定されているURLを確認してみると、本文中の「ご利用確認はこちら」と同じURLが設定されています。本来であれば三井住友カードのホームページURLが設定されているのが通常かと思いますので、絶対にクリックしないように注意してください。
また最後の「本メールに関する一切の記事の無断転載および再配布を禁じます。」の文面も、中途半端な改行に、とても違和感を感じます。
【三井住友カード】 迷惑メールについてのまとめ
三井住友カードからのメールが、怪しいメールかどうかを判断する点のおさらいです。
- ① 本人の名前が記載されているか
- ② 件名や本文中におかしな点はないか
- ③ 送信元のメールアドレスは正しいか
- ④ リンク先は正しいURLになっているか
- ⑤ 署名に怪しい点はないか
三井住友カードを始めとする大手企業を騙ったフィッシング詐欺に遭遇した場合は、慌てず公式の連絡先で真偽を確認するようにしましょう。
不審なメールを受け取った際はメール内のリンクを直接クリックせずに、その送信元が信頼できるかどうかを先に検証することをお勧めします。
この記事があなたの安全対策に少しでも役立ちますように。
