イオンカードから、
”【イオンカード】お客様のカードご利用明細の内容をお知らせいたします”というメールが届いたという方、もしかしたらフィッシング詐欺かもしれません。
こういったメッセージは、受信者を騙してリンクをクリックさせる目的で作られていることが多いです。
そのため、メール内のリンクをクリックする前には十分な注意を払うことが大切です!
イオンカードといえばイオングループでお得にポイントが貯まるなど、大手の人気クレジットカードです。利用者数は約4,600万人以上で、国内のみならず海外での保有者も数多くいるようです。
利用者数が多いほどメールなどの詐欺も増えてきますので、あなたに届いたメールが詐欺かどうか、この記事でチェックしてみてください。
これは詐欺メール!?送られてきた本文の内容は?
では早速送られてきたメールの内容をチェックしていきましょう。
メールの内容はこちらになります。
一見普通の企業からのメールに見えますが、よく見ると怪しい点が見えてきます。
ひとつずつチェックしていきましょう。

よく見ると怪しい!メールの怪しい点をチェック
チェックポイント① 本人の名前が記載されているか
通常は個人的なサービスのお知らせメールの場合、「〇〇様」と個人名が記載されています。
上記を見るとそのような記載は一切なく、本文中に「ご本人様」と書かれているだけで個人が特定されていません。
これは不特定多数の誰かに同じ内容のメールを送っていると考えられます。
チェックポイント② 本文に怪しい点はないか
一見おかしなところはないようにも感じられますが、本文をよく見てみてると・・
”お客様のアカウント「のに」登録された” という文章や
”お客様に連絡を取ることができません「でした.」ご連絡させていただきました。” という文章は日本語としては少し不自然なところがあります。
大手企業がこのようにおかしな文章でメールを送ってくることは考えにくいです。

チェックポイント③ 署名に怪しい点はないか
次に署名の欄を見てみましょう。

「株式会社ジェーシービー」となっています。明らかにおかしいです。
普通は自社の名前を間違えるなんてあり得ないですよね。
コピペで使い回しているテンプレートで、署名を差し替え忘れたように感じます。
詐欺側のケアレスミスのようですね、明らかに怪しいです。
チェックポイント④ 送信元のメールアドレスは正しいか
今回送られてきた送信元はこちらです。

イオンカードでもない、謎のメッセージ?的なものが。「自動配信」と言いたかったのでしょうか。
クリックしてメールアドレスを確認してみると「m2ga@newss0.nul78453.com」となっています。
現在のイオンカードから届くメールアドレスは、「information@use.email.aeon.co.jp」が正しいようです。(2024/06/17 時点)
届いたメアドはドメインも全く違うので偽装メールで間違いないです。
ひとこと豆知識:メールアドレスについて
メールアドレスは多く場合、サイトURLとメールアドレスのドメインが同じことが多いので、覚えておくと安心です。(一部サブドメインなど異なる場合があります。)
チェックポイント⑤ リンク先は正しいURLになっているか
メール本文内には青いボタンの「利用確認はこちら」と署名欄のメール配信停止は「こちら」の2箇所にリンクが設定されています。
(この2つのリンクは絶対にクリックしないようにしてください!)

こちらのリンクを確認すると、「https://12sdf……(以下省略)」となっており、イオンカードのサイトURLとは全く別物のURLだということが分かります。
イオンカードのサイトURLはhttps://www.aeon.co.jp/なので全然違いますね。
多くのサイトは、メールアドレスとサイトURLのドメインが同じことが多いので、覚えておくと安心です。
【注意】正しいドメインであっても、なりすましの場合があります。
URLが正しいイドメインであっても、メール本文などに不審な点があれば詐欺メールの可能性があります。
ドメインを乗っ取って不正利用している場合があるからです。
むやみにリンクなどをクリックせず、そのまま放置・もしくは削除してください。
もし本物のメールかどうか心配な場合は、企業に直接連絡し確認することをおすすめします。
メール本文中のURLの確認方法
メール本文中のURLのリンク先は以下の方法で確認できます。
- スマートフォン・・・確認したいリンクを長押しすると、プレビューのページがポップアップで確認できます。
- パソコン・・・ブラウザ上でメールを開き、確認したいリンクにマウスカーソルを合わせると左下にURLが出ます。
まとめ
今回は ”【イオンカード】お客様のカードご利用明細の内容をお知らせいたします”のメールについて説明しました。
- ① 本人の名前が記載されているか
- ② 本文に怪しい点はないか
- ③ 署名に怪しい点はないか
- ④ 送信元のメールアドレスは正しいか
- ⑤ リンク先は正しいURLになっているか
イオンカードを始めとする大手企業の社名を利用したフィッシング詐欺に遭遇した場合は、慌てず公式の連絡先で真偽を確認するようにしましょう。
不審なメールを受け取った際はメール内のリンクを直接クリックせずに、その送信元が信頼できるかどうかを先に検証することをお勧めします。
この記事があなたの安全対策に少しでも役立ちますように。